4.イルリサットへようこそ
グリーンランドのイルリサットにある甘エビの加工工場は、ロイヤルグリーンランドの心臓部です。ここは、ディスコ湾エリアで獲れた新鮮な甘エビが水揚げされ、丁寧に加工されて世界中に出荷される場所です。
ロイヤルグリーンランドの工場は、海側から港に入ると最初に目に入る建物です。良好な漁業条件により、1920年代から海産物がここで取引されてきました。現在の工場は 1961 年に建設され、数回改修され、最近では 2022/23 年に改修されました。現在、ここは世界最大の甘エビ工場の 1 つです。
この工場には、最先端の甘エビの皮むきおよび加工施設があり、年間 4,500 トンのボイルむき甘エビを世界市場に出荷しています。さらに、この施設では年間 2,000 トンのからすがれいと、タラ、キャットフィッシュ類、シシャモの混合漁獲物を処理しています。
人々に会う
工場長のステファン・トリグヴァソン氏が私たちをイルリサット工場に歓迎してくれます。約 120 名のチームが年間を通じて働いています。
「この場所こそがロイヤル グリーンランドの魅力の真髄です。イルリサットは世界最高の甘エビ漁場に隣接しています。ここでは、トロール船が毎日新鮮な甘エビを水揚げします。可能な限り最高の鮮度を確保するために、トロール船は4 日間しか漁を許可されません。漁獲から消費者まで鮮度を保てるかどうかは私たち次第です。」と彼は説明します。「それはかなり刺激的であり、大きな責任でもあります。」
「甘エビ工場は、氷の状況が許せば一年中営業しています。年によっては、ボートが入港できないため、2月と3月に数週間閉鎖される危険があります。」
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時間：ロイヤルグリーンランドの工場は、イルリサットで最も大きな職場のひとつであり、地元漁師によるグリーンランド産からすがれいと甘エビの水揚げの中心地でもあります。
「私たちは、この新鮮な原料を扱う技術を理解し、熟練した地元の従業員の強固な基盤があることを嬉しく思っています。しかしながら、労働力を確保するのが難しいのは周知の事実です。若者にとっては他にも良い機会があるため、工場で働く外国人労働者たちをサポートするグループがいて、結果的にそれは誰にとっても良い結果を生み出します」。
工場内
漁期中は、ほぼ毎日、新鮮な甘エビが水揚げされ、ボイル、殻むき、急速冷凍、選別、パック詰めが行われます。この一貫したスムーズな流れにより、甘エビの品質と鮮度を維持しています。
9月から5月にかけて、工場ではトロール船からの業務用冷凍甘エビも加工しています。この冷凍加工は品質も味も安定しています。さらに、年間を通して生産することで、従業員の働きやすさも確保されています。
コミットメントと高い基準
パメラ・イグナシオ・レイエスは工場で品質管理マネージャーとして働いています。
「辺鄙な場所にあると言われるかもしれませんが、この工場は最高の品質基準で運営されています」とパメラ氏は説明します。「甘エビはBRC A+、殻付きはA++の認証を受けていますし、MSC認証も受けています。要求の厳しい業界では、一貫した高品質を提供する必要があり、それを実現しています」と パメラ氏は微笑みます。
「ここで働いていて楽しいのは、このユニークな原料を扱うことです。私たちは漁船と緊密に連絡を取り合い、漁船の漁獲量や水揚げの時期を把握しています。それが、事前に生産計画を立てる唯一の方法ですが、私たちは常に評価を行っています。毎時間同じ量を調理し、皮を剥くので、甘エビが少なければ短時間で作業します」。
2018年には甘エビを最大6種類のサイズに仕分けできる新たな選別システムを導入し、お客様が欲しいときに安定した商品を生産できるようになりました。
当社のグリーンランド産甘エビは、甘エビサンドイッチやサラダ、寿司まで多用途に使用できるため、世界中で高く評価されています。
廃棄物への取り組み
甘エビは殻を剥く際、殻や頭等大部分がはがされますが、このミネラル豊富な原料を専用工場でパウダー加工しています。殻は加熱、乾燥、粉砕され、他の産業で香料や着色料として使用できます。皮むき工場に隣接する専用施設で加工を行います。
加工は皮むき工場に隣接する専用施設で行われる。
また多くの副次的製品が研究されており、例えば、調理用水からミネラルや栄養素を抽出する方法に関する研究が進行中です。
ロイヤル・グリーンランド・シリーズについて
ロイヤル・グリーンランド・シリーズについて
この連載では、西グリーンランドの海岸沿いにある小さな工場から、大型の海上生産トロール船、世界各地にある営業所など、ロイヤルグリーンランドの組織ツアーにご招待します。
ロイヤルグリーンランドへようこそ！
