ズワイガニ供給体制を強化
ロイヤルグリーンランドグループは20年以上にわたりズワイガニをお届けしています.。2015年、カナダ・ニューファンドランド島のQuin-Sea Fisheries(クインシーフィッシャリーズ)社を買収したことに伴い、ズワイガニは弊社の戦略商品のひとつになりました。 さらにバレンツ海でのカニ漁への投資を背景に、弊社は世界市場へのサプライヤーとして重要な役割を担うことができるようになりました。
2018年現在、弊社の調達戦略は三重構造になっています。
1. グリーンランドからの調達へ継続的に投資
2. カナダからの調達量の割合を維持または増加
3. ノルウェー海/バレンツ海の操業漁船への新規投資
グリーンランド - 年間の漁獲
ズワイガニの加工はグリーンランド西岸の3都市(パーミュート、カカチャック、シシミュート)で行っていますが、最近この3か所の加工場を一新しました。 地元漁業者との長年にわたる緊密な連携のもと、どの加工場も安定した原料供給を受けています。
グリーンランドでは一年を通じて漁獲があるため、オフシーズンの市場にも供給することが可能で、これは今後も変わりません。
カナダ・ニューファンドランド島からの供給
2015年、弊社はカナダのQuin-Sea Fisheries社を買収し、カナダ産ズワイガニ業界における確固としたポジションを確立しました。 ニューファンドランド島でも3か所の加工場が稼働しており(オールドペリカン、ケープブロイル、コンチェ)、地元漁民に貢献しています。
ノルウェー海/バレンツ海からの新規調達
2018年1月から、漁船「Arctic Opilio」がノルウェーの地元漁業者と連携して、バレンツ海でのズワイガニ漁に参加しています。弊社が独占販売権を有しています。
この海域の漁期は1月から5月ですので、弊社は年間を通して安定的にお客様にズワイガニを供給することが可能となります。
新たな供給源でズワイガニ漁期が広がったことにより、さらに継続的・安定的に商品供給が可能となりました。
ズワイガニの漁期
世界の漁獲状況
バレンツ海およびノルウェー北部海域のズワイガニ数は右肩上がりで推移していますが、世界全体から見るとズワイガニの生息数は減少傾向にあると考えられています。 このためカナダおよびアラスカではズワイガニの漁獲割当量が大幅に減らされています。 2018年のロシア太平洋海域における漁獲量は若干の増加が見込まれています。 世界の漁獲量に占める割合が非常に少ないグリーンランドの場合、年間漁獲割当量は変わらず2,900トンで安定しています。
世界漁獲量(トン)
ノルウェー漁師販売組織(Norges Råfiskelag)によると、2018年の世界漁獲量は2015年との比較で30%減少することが見込まれています。 この間ズワイガニの需要はほぼ安定しており、価格は40%以上高騰しています。